第1章「なぜ既婚者マッチングアプリを使ったのか」

なぜ既婚者マッチングアプリを使ったのか 俺の考え方
なぜ既婚者マッチングアプリを使ったのか

誰にも言えなかった孤独があった

既婚者マッチングアプリを使う人は、どんな気持ちで登録しているのだろう。
私の場合、それは単なる“刺激”や“遊び”ではなかった。
もっと根底にあったのは、「誰かに話を聞いてほしい」「理解されたい」という孤独だった。

当時のパートナーとは会話が減り、日常の中で小さな圧迫を感じていた。
価値観の押しつけ、決めつけ、そして沈黙。
「自分の考えを言っても受け止めてもらえない」と思うようになり、
心の中で少しずつ“話さない自分”が育っていった。

気づけば、日常の中で本音を吐き出す場所がどこにもなかった。
だからこそ、誰かに話したいと思った。
でも、その“誰か”は、同性の友人でも、家族でもなかった。


なぜ、友人や家族ではなく“他人の女性”だったのか

悩みを話すだけなら友人でもいい。
けれど、友人には「夫婦のこと」を具体的に話すのは難しい。
家族にも、話せば心配をかけてしまう。

それに何より、「非日常」が欲しかった。
家庭でも仕事でもない、“もうひとつの場所”。
誰かの価値観に縛られず、ただ素直に自分を出せる相手。
それが、見知らぬ既婚女性なら、同じような孤独を抱えているはずだと感じた。

「理解してくれるかもしれない」
そんな期待を胸に、私は“既婚者マッチングアプリ”という世界に足を踏み入れた。


アプリとの出会い

最初は軽い気持ちで検索した。「既婚者 出会い」「既婚者 話し相手」──。
そうして辿り着いたのが「既婚者マッチングアプリ」だった。
中には恋愛目的や身体目的の人もいると分かっていたが、
それ以上に「同じ立場の人が集まっている場所」という点に惹かれた。

登録前に口コミを調べ、いくつかのアプリを比較した。
「カドル」「既婚者クラブ」など、いくつもの名前が出てきたが、
当時はとにかく“話を聞いてくれる人”に出会える場所を探していた。

「既婚者だからこそ分かり合えることがある」
そう信じて、有料登録をした。
初めてアプリを開いたとき、そこには私と同じように孤独を抱えた人たちのプロフィールが並んでいた。
彼女たちもまた、「誰かに聞いてもらいたい」という想いを抱えていた。


話せなかったことを話せる安心感

実際にやり取りを始めてみると、不思議と安心感があった。
共通点は“既婚者”であるということ。
お互いに家庭があり、抱えるストレスや不安の構造が似ている。
そんな相手に話すと、共感の言葉が自然に返ってくる。

「わかります、その気持ち。」
「うちも同じです。」

このたった一言が、どれだけ心を軽くしたか。
日常の中で“理解されない孤独”を抱えていた私にとって、
この会話は小さな救いだった。

そこに恋愛感情があったかと問われれば、答えはNOだ。
ただ、心が安らげる時間があった。
それだけで十分だった。


夫婦関係に足りなかったもの

この経験を通して感じたのは、
夫婦関係の中で“話せる環境”を失うことの怖さだ。
スキンシップが減ったとか、愛情表現が少なくなったというより、
もっと根本的に「言葉が届かない関係」になっていた。

心の距離が広がると、触れ合いも自然と減っていく。
それはどちらか一方の問題ではなく、
お互いが「理解してもらえない」と感じた結果のすれ違いだと思う。


外に出て気づいた、本当の“居場所”

既婚者マッチングアプリを通じて感じたのは、
外の世界に“居場所”を求める人ほど、本当は家庭の中にそれを求めているということだ。

誰かに話したいという欲求の裏側には、
「本当はこの人(パートナー)に聞いてほしかった」という想いが隠れている。

あの時、私はただ、“心の逃避”をしていただけなのかもしれない。
けれど、その逃避があったからこそ、
今になって夫婦関係の中で「話し合う」「受け止める」ことの大切さを実感している。


結び

既婚者マッチングアプリを使うことは、決して正しい選択ではない。
けれど、そこに至るまでの心理には、誰かを傷つけたい気持ちではなく、
**「自分を守るための逃避」**という現実がある。

もし今、夫婦関係の中で苦しんでいる人がいるなら、
まずは「話せる関係」を取り戻してほしい。
触れ合いはその延長線上にある。
心の距離が近づけば、スキンシップも自然と戻ってくる。


次回(第2章)では、実際に出会った3人の女性との関係から見えてきた“夫婦の鏡のような対話”をお届けします。

番外編として、複数ある既婚者マッチングアプリの中でなぜCuddleを選んだか、その理由は次の記事👇

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